レビュー
道 バター

道 バター

4 years ago

4.0


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カツベン!

映画 ・ 2019

平均 3.2

 映画の始まりは動く写真と無音で始まり、そこに字幕が入ったサイレント映画で視覚情報に頼りきったものだった。そんな中、興行として成り立たせるために、既にあった人形浄瑠璃や歌舞伎等を参考に説明役として活動弁士(以下、活弁)と場面に合わせて演奏する楽士が現れた。  主人公は幼い頃に出会った映画と活弁に憧れを抱き、成人した後、その職業につくも、犯罪者集団に騙され鍛えた活弁としての才能を利用され、その夢を果たせないでいた。  そんな中で悪事がバレて逃亡することになり立ち寄ったある街の冴えない映画館で働くことした主人公が活弁として返り咲こうとするお話です。  ジャンルはコメディです。  特筆すべきはなんと言っても題材で私としては無声映画の存在は知っていましたが、どのように上映されていたのかは知らず大変興味深かったです。  お話自体も丁寧で伏線の張り方は正に教科書のようでした。(凄くわかり易いです(笑))  ちょっとコメディ部分が中だるみするとの意見もあるのですが、サイレント映画のドタバタコメディのオマージュだそうですのでそこはご愛嬌( ´◡‿ゝ◡`)  ちゃんと見ると旧劇(歌舞伎、時代劇)では男が女役をやっているとか、映写機は手回しで活弁の喋る速度に映像を合わせていたとか色々勉強にもなるお話です。演技の時はサイレント映画はセリフがめちゃくちゃ適当だったとか(笑)  個人的にはこれから「雨に唄えば」に繫がるんだなと思うと映画史を追体験出来るようで楽しかったです( ꈍᴗꈍ)