レビュー
孤児の非行少年と、売春婦の子供を預かる老いたユダヤ人女性の交流を描いた作品。 全体的に美談に出来上がっているが、いまひとつ背景に深みがない。 役者は説得力のある演技で、主人公の少年も、階下に住むトランスジェンダーの女性も、主人公を働き先のおじさんも主人公を女性に預けたドクターも、みんないい味を出してはいるが、それぞれの背景が多く語られることなく、交流していく気持ちの面の移り変わりもイマイチ丁寧に描かれていないので、なんとなく美談だけど薄い感じに仕上がっている。 女性ローラがアウシュビッツでユダヤ人虐待を経験していたという過去も、いまひとつ物語に絡んでいるようで浮いている。
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