レビュー
雅哉

雅哉

10 years ago

4.0


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ピノキオ(1940)

映画 ・ 1940

平均 3.2

旧約聖書によると、神は自分に模して人間を創ったという。つまりゼペット爺さんとピノキオの関係は【創造主とヒト】のメタファーである。ピノキオを誘惑する狐と猫は、蛇の姿を借りてアダムとイヴを誘惑するサタン(悪魔)に合致する。また旧約聖書「ヨナ書」の預言者ヨナは大きな魚に飲み込まれ、3日3晩過ごした後、生還する。魚の種類は特定されていない。原作小説「ピノッキオの冒険」で主人公が飲み込まれるのは、鯨ではなくサメである。スティーヴン・スピルバーグ監督「未知との遭遇」の主人公ロイは子供達に「ピノキオ」を観に行こうと誘い、その主題歌「星に願いを」の旋律が映画に引用されている(「未知との遭遇」のクライマックス・シーンは旧約聖書でモーゼが十戒を神から授けられる場面を意識している)。またスピルバーグがスタンリー・キューブリックの企画を引き継いだ「A.I.」のプロットは「ピノキオ」に基づいている。スピルバーグ自身がシナリオを兼任したのは、現時点でこの2作のみである。