レビュー
天賦の才を持つ子が、自分と平凡な生活を送るのが最良なのか、貫きながらも悩む叔父に終始感情移入、というか感情没入してしまう、とてもあたたかい映画。次第に明かされる母の死の訳もポイント。 『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブが監督。「映画を愛する純粋な気持ちに返りたい」と願っていた時に、めぐり会った脚本を映画化したものらしい。 『アベンジャーズ』のクリス・エヴァンス、『ドリーム』のオクタヴィア・スペンサーが出演。子役のマッケナ・グレイスはこの映画のヒットでinstagramのフォロワー数が44万人に伸びたらしい。http://instagram.com/mckennagraceful メアリー(マッケナ・グレイス)の、どこか大人ぶった様子や、同時に滲み出る少女っぽさが終始とてもかわいい。 ストーリーも、叔父と子の関係一本ではなく、祖母との確執や、亡き母の思い、法廷、色んな要素が詰まっている。登場人物のそれぞれの思いのぶつかり合いだったり、次第に明らかにされていく母の死の訳も、この映画が飽きずに見られるテンポの良さに繋がっていると思う。 少しネタバレになるけど、この映画でとっても素敵なシーンがあった。自分の父親が自分を愛していないと嘆くメアリーを、フランクが病院に連れて行き、子供の誕生に歓喜する別家族を見せたシーン。一緒に歓喜の輪に入ってしまうメアリー達やそれを見守るフランクが、とても優しさや幸せに溢れていて、何気に他のどの映画にもない名シーンだと思う。
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