レビュー
てっぺい

てっぺい

3 years ago

4.0


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沈黙のパレード

映画 ・ 2022

平均 3.4

2022年09月16日に見ました。

【パレード映画】 華麗な謎解きに見事な伏線回収。意外な“続き”がある原作力・脚本力に、シリーズファンに胸熱な友情、そしてそれを後押しする出演陣の熱演っぷり。本作はまさに映画の魅力のオン“パレード”。 ◆トリビア ○福山雅治がシリーズ前二作を見返して思った事は「実に面白い」(https://www.fnn.jp/articles/-/407361) 〇主題歌「ヒトツボシ」は、福山雅治が本作で犠牲者となる佐織に向けた鎮魂歌として書いた。(https://eiga.com/news/20220910/6/) 〇飯尾和樹は、撮影時にボケを入れ、監督から「ずんを捨ててください」と怒られた。(https://www.nikkansports.com/entertainment/news/202208310001425.html) ○前作『真夏の方程式』('13)の公開後、福山が原作者の東野に進言した結果、本作では、湯川は準教授から教授に昇進している。(https://www.cinematoday.jp/news/N0132371) ○北村一輝は、役作りで自身の歯を9本抜いた事がある。また、東京・赤坂のカレー屋のオーナーを務めている。(https://ami-go45.hatenablog.com/entry/2022/09/11/081445) 〇柴咲コウは2020年に元の所属事務所から独立、同年から北海道にも自宅を構え、東京と行き来する二重生活を送っている。(https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2022/09/11/kiji/20220911s00041000374000c.html) 〇原作には東野圭吾が福山雅治と柴咲コウの掛け合いを見たいと思って書いたが映画では使われなかった、次のような掛け合いがある。湯川「若き美人刑事が…」薫「もうあまり若くありません」湯川「美人のほうは否定しないんだな」。(https://eiga.com/news/20220910/6/) 〇原作の中に、湯川がバーでアードベッグのソーダ割りを注文する場面があり、それは以前、福山雅治が東野圭吾との食事中にお勧めしたウィスキー。(https://eiga.com/news/20220910/6/) ○内海薫は、原作ではなくドラマで生まれた登場人物。原作に逆輸入される形で途中から登場した。(https://cinema.ne.jp/article/detail/50268?page=1) 〇シリーズには、長澤まさみが出演するエピソードゼロや、内海薫が主役のスピンオフがある。また、本作の4年前の事件を描く「ガリレオ 禁断の魔術」が2022年9月17日に放送された。(https://ja.m.wikipedia.org/wiki/ガリレオ_(テレビドラマ)) 〇ロケは、静岡県牧之原市や茨城県猿島郡境町などで行われた。(https://www.zubazubao.com/tinmoku-syoukai) ◆関連作品 ○「容疑者Xの献身」('08) シリーズ第一作。本作同様、柴咲コウが出演。堤真一の熱演に涙必至。“正義と友情”についてある判断を下す意味で、本作と対であり共通もしています。プライムビデオ配信中。 ○「真夏の方程式」('13) シリーズ第二作。湯川と少年の絆が微笑ましい、夏を感じる一本。プライムビデオ配信中。 ◆評価(2022年9月16日時点) Filmarks:★×3.9 Yahoo!映画:★×3.5 映画.com:★×5.0 ◆概要 「ガリレオ」シリーズ劇場版第3作。 【原作】 東野圭吾「沈黙のパレード」(’18・ガリレオシリーズ第9弾) 【脚本】 福田靖(シリーズ前二作から続投) 【監督】 西谷弘(シリーズ前二作から続投) 【出演】 福山雅治、柴咲コウ、北村一輝、飯尾和樹、戸田菜穂、田口浩正、酒向芳、岡山天音、川床明日香、出口夏希、村上淳、吉田羊、檀れい、椎名桔平 【主題歌】KOH+「ヒトツボシ」 【公開】2022年9月16日 【上映時間】130分 ◆ストーリー 数年前から行方不明になっていた女子高生が、遺体となって発見された。警視庁捜査一課の刑事・内海によると事件の容疑者は、湯川の大学時代の同期でもある刑事・草薙がかつて担当した少女殺害事件の容疑者で、無罪となった男だった。男は今回も黙秘を貫いて証拠不十分で釈放され、女子高生が住んでいた町に戻って来る。憎悪の空気が町全体を覆う中、夏祭りのパレード当日、さらなる事件が起こる。 ◆ ◆以下ネタバレ ◆ ◆続き まるで「オリエンタル急行殺人事件」のような全員容疑者に見える中盤。そこからシリーズの真髄とも言える、優しい嘘の連鎖が解きほぐされていく。同時に、並木屋を囲む人々を通して“沈黙”というキーワードで、遺族への配慮や法の在り方を問いてくるあたりがニクイ。そして新倉夫妻の罪が明かされ解決と思いきや、話はもう一歩“続き”へ。この“続き”の意外性と、蓮沼の悪と遺族たちの善をきちんと整理してくれた原作と脚本が素晴らしい。 ◆草薙 嘔吐するほど過去に深い自責の念を持ち、遺族感情と法の間で悩み揺れながら、最後に湯川から“判断”を委ねられた草薙。“沈黙”に対して本作が問う事の中心にいる存在で、本作の紛れもない主役。“それ以上喋るな”と湯川の胸ぐらを掴む凄みのあるシーンも含めて、草薙に圧倒的に感情移入させてくれた北村一輝の演技力も素晴らしかった。 ◆友情 “あの時の過ち”と内海に漏らした湯川。第1作「容疑者Xの献身」で、自らが下した“判断”によって友人の石神にもたらした結末を悔いている描写だった。本作ではシリーズを通して育まれた湯川と草薙の友情に焦点が当てられ、過去作にも繋がる形で、湯川が草薙に委ねた“判断”。エンドロールにあった過去作のシーンからも、内海から“親友”という言葉がこぼれたラストからも、二人の友情が本シリーズの集大成として描かれていたと思う。 …ただもちろん、本作でシリーズを完結させてほしくはない!次作を是非とも期待したい。 引用元 https://eiga.com/movie/95392/ https://ja.m.wikipedia.org/wiki/沈黙のパレード