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レビュー
GOICHI
5 years ago
劇場版「若おかみは小学生!」
映画 · 2018
見ている最中
「両親の死を乗り越えて」 人気児童文学シリーズ「若おかみは小学生!」をアニメ映画化。監督は「茄子 アンダルシアの夏」以来15年ぶりに長編劇場アニメを手掛けた高坂希太郎。 テレビアニメ版もやってたらしくて、それは見たことが無いし、原作も20巻あって結構長い物語だったぽいが、映画版の94分を見てもちゃんとまとまっている。主人公おっこの成長は何より、乗り越えるべき1番の問題の両親の死も真っ向から描いていて好感。PTSDについてもかなりストレートに表現していて見ていてキツくなったぐらい。 これ最初、事故のシーンからいきなり花の湯まで場面が飛ぶし、おっこも両親の死を目の当たりにした割には元気だなと違和感があったんだが、途中まではまだ死を受け入れて無かったという描写だったんだな。そこが上手いと思った。小学6年生にはまだ死という概念が受け入れ辛い年頃ってコトを見事に描いている。 そんな中でも花の湯で働くおっこの前には色々な客がやってくるが、その客達も皆形は違えど別れを経験していて、おっこの境遇に近い人物が、花の湯やおっこに癒されて帰るのがまた良い。ちょっとネタバレになるが、物語上での最後に訪れる家族の正体はサプライズだった。そんなとこまで食い込んで描くんだ、と。なんかここは映画オリジナルらしいが、よくぞここまで描いてくれた、と拍手を送りたい。 小学6年にしては出来過ぎだろう、と若干思わなくもないし、ちょっとご都合主義な部分もあるが、見た目とは裏腹にハードで大人でも泣ける良作だった。あと単純にキャラ達可愛いのもマル。食わず嫌いしないで多くの人に見て欲しい。
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