レビュー
あい

あい

6 years ago

5.0


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おもひでぽろぽろ

映画 ・ 1991

平均 3.1

20200827再見 歳を重ねるごとに身につまされる。 昨年のわたしが平然と見ていたシーンで、今年のわたしは号泣している。心を、特に女性を、直接的に揺さぶる名作。 . もし子どものとき、こんな経験をする機会があったならー…。 10代のわたしがまったく理解できなかった本作を、20代も半ばのわたしが涙ながらに見返している。何が面白いのと思って、子どものときに見たっきりだった記憶の向こう側の作品。20代、号泣。 女性としての自己実現、夢にみる田舎暮らし、思いえがく「幸せ」。明確な指標がないからこそ手探りだし、過去の「わたし」が顔を出して手を引く。 . わたしは覚えているけれど、誰かにとっては過ごされた過去。家庭とか学校とか恋愛とか、思い出のカケラにどこか覚えがあって、感情移入。それらを経て、現在のわたしが決断をして、過去のわたしが幸とも不幸ともつかない顔で見送る。このさきもわたしはこうやって、過去の自分と一緒に、幸か不幸かわからない決断を重ねていくのだ。最高。 . あなたって、大変な過去を背負って生きているのね。 . 青虫は、サナギにならなければ蝶々にはなれない。サナギになんか、ちっともなりたいとは思っていないのに。 あの頃をしきりに思い出すのは、わたしにサナギの季節が再び巡ってきたからなのだろうか。 仕事でも遊びでも、わたしたちは男の子たちより明るく元気がよかった。わたしたちは飛び立ったつもりになっていた。しかし、いま思えば、あれは無我夢中で羽を動かしていただけだったのかもしれない。 5年生のわたしがつきまとうのは、自分を振り返ってもう一度羽ばたき直してごらん、そうわたしに教えるためなのだろうか。