レビュー
星ゆたか

星ゆたか

3 years ago

2.0


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ローズメイカー 奇跡のバラ

映画 ・ 2020

平均 3.5

2023.5.9 破産寸前のバラ園の再生を廻り。 育成家の女性と、三人の素人の職業訓練所派遣者からなるライトコメディ。 父親から譲り受けたバラ園を、何とか自力で創業し続けたい中年女性のエヴ。 経理などの協力者ヴェラと共に。 毎年新種のバラをパリのバカデル公園のコンクールに出品を目標に。 最盛期の時だけのバイト雇用で乗り越えてきたが。 その人を雇うお金も底をついてきた。 そこで安い賃金の訓練生の三人を使い、この一年の計画をたてた。 両親に見捨てられ、自暴自棄から非行に走り、自分を見うしなっていた青年の腕のタトゥーからヒントを得て、新種のバラの育成を試みる。 その為にライバル大手の、(彼女の才能とバラ園共々企業没収を図っている。) 気に入らないオーナーの会社の育成室に深夜忍びこみ。掛け合わせるバラを 持参の疑似種と、“窃盗のプロ”の青年と共に交換の“夜仕事”。 ユーモラスなサスペンスが見ものの所だが。ここでの行動描写がドラマの結末に、あまり効果威力を持ってないのは少し残念だ。その後交配し花のしべから種が得られた所まで見せているのだから。 監督はピエール・ピノーさん(69年生まれ) 窃盗非行で道を見極められない青年の鋭い嗅覚に注目したエヴ。 両親の代わりに彼を本来の目指すべき人生に、後押しする筋立てが中々味わい深い。 これについてエヴを演じたカトリーヌ・フロさん(56年生まれ)は。 『血の繋がりによる“選べない家族”と。自分が“選ぶ家族”があり。往々にして、自分で選んだ家族の方が繋がりが強いことがある。』と語っている。 青年を演じたのは。 メラン・オメルタさん(92年生まれ)はインディーズ系ラッパーというが、どうしてどうしてイイ役者ぶりだ。 映画ではフランスのローズブランドのドリマ社、メイアン社などの。 スペシャリスト監修のもと。 交配や栽培の過程も丁寧に見せている。 とかく企業が大きくなると、営利を目的の大量生産の園芸になりがちで。 一つ一つの心を込めた育成に成らなくなり、それだけは避けたいと。 エヴ達は自然環境苦難を乗り越え、経営維持のための資金作り、客への直接小売に工夫を重ね。 一年をかけ、続けた新種バラ栽培の結果は。 ベテランエヴの試みは残念ながら失敗。 たまたま素人の彼らの挑戦が実り。 コンクールに勝ち抜き、園芸所の自力継続が決定する。 今年の日本の春の訪れは、花の開花を全般に早め。 花の女王のバラも各地で香しい魅力を振り撒いています。 私もかつてイングリッシュローズを中心に30種類ほどバラに魅了されて栽培。 土作り、肥料、消毒、選定など毎年他の植物と共に、一年を通して歳月を過ごしていたが、環境の変化もあり、ことバラに関してはもっぱら近年観賞組に回っている。 ただやっぱりバラはその五月から楽しむに相応しい花であり、それを扱ったこの作品は今が見頃だ‼️。