レビュー
世間の方々がこぞって感動した傑作と名高く、どのレビューサイトを見ても支持率が90パーセント以上。そんな本作に最低点をつけるのは、火縄銃を装備した幾千の騎馬隊に素手で単身突撃するかのような悪行に感じられ‥ぶっちゃけビビっております。 私がこの映画を好きになれない理由はまず一つにタイムスリップ設定のあまりのいい加減さにあります。「家系的に出来るんだよ」という突拍子もない後付けに加えて、どのようなケースで干渉が起こるのかが曖昧すぎる雑ルール、更に終盤ではタイムスリップしてきたことを何故か父親が知っている改悪ぶりが乱発され、骨格がそもそもズタズタです。 また、今という時間を大切にしようと言っておきながら本作はその時間の描き方が杜撰です。例えば、主人公二人が明かりのないレストランで合コンするシーンで時間を画面右下に表示して秒速で進めてみたり、二人が恋人になってからの毎日を駅で別れる・待ち合わせるカットを繋いでほんの1.2分で処理したりと、時間をかけて二人の関係性を描くべきところを適当にしたため、一体全体何が決め手になってレイチェル・マクアダムスにこだわってるのかがまるで分かりません。 おまけにこの男はレイチェル・マクアダムスほしさに何回もズルをしているわけで、その事実を知らない彼女からしたら完全に「掴みとった幸せ」じゃなくて「掴まされた幸せ」でしょう。だから本当にこの映画に必要なのは真実を彼女に伝えて仲が決裂、からの復縁だと思うのですが。 全体的に良さげに見えるシーンを良さげに演出してますけど、SF要素とドラマ・ラブストーリー要素もまるで噛み合っておらず、私は心底ダメでした‥スミマセン。
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