レビュー
劇場で。圧倒的な反社会性を全身にみなぎらせながらも、力みを感じさせない山田孝之の演技の凄さ。実は糖尿のリスクを抱えながらもプリンをやめられないことや、亡くなった妻の遺品が手放せないあたり、健一(堺雅人)は妻を介して社会と繋がっていたのだろうと想像させる。そのかすがいとしての妻を失い、ちょっと偽善ぽい義兄(新井浩文)では孤独を埋められず、木島(山田孝之)への怒りのみが生きる原動力。復讐こそが自らだと思い、周りの人間から離れていく。復讐からの卒業を果たし、健一が誰かと他愛ない話ができるようになることを願いたい。
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