
ジュネ

アナと雪の女王2
平均 3.5
2019年251本目は大ヒットを飛ばしディズニーアニメーションに新風を巻き起こした作品の続編となります、『アナと雪の女王2』。 ------------------------------------------------------------ 本作で目を見張るのは「ついにここまで来たか」と唸らされるアニメーション表現の極みです。キャラクターの挙動1つとってもその自然な振る舞いは人間の動きを完全にトレースしているかのようです。アナやエルサが動くたび、髪が「フワッ」「ファサッ」と揺れ、体の向きを変えた方向へと自然にたなびいていく。エルサが歌い出すシーンでは前作ほどのスコアが無いのは残念ですけど、そんなことより彼女の「肺」に注目してください。 ------------------------------------------------------------ 息を大きく吸って歌い出す瞬間がアニメーションににも関わらず、ハッキリと見て取れるのは驚愕です。また、こんなとこまで再現するか?と思わせるのが、水の精霊に立ち向かうべく大波へと走り出すシーンでしょう。エルサが1歩目を踏み出そうと左足に力を入れると、右足の指の間接がつられてグッと曲がる…とてつもなく微細なこだわりです。おそらく実際の人間の動作を被写体にしているんでしょうけど、そりゃ制作に6年もかかるよねと妙に納得させられました。 ------------------------------------------------------------ 他にも風の精霊ゲイルの動きの滑らかさ、水しぶきの跳ねる一滴一滴、固くボソボソとした雪とパウダースノーの明らかな質感の違いなど、「自然の摂理」を「自然」に演出してみせた点など、ビジュアル面では見どころの連続です。それだけに肝心のストーリーが不出来なのはもったいないの一言。前作と比べて何を目的に物語が走り続けているのかが伝わりにくいですし、泣かせ展開も最後の解決も取って付けた感が酷すぎて、何にも感じるものがないです。 ------------------------------------------------------------ ここは1つ「映像」と「歌」を目当てに、なるべくスクリーンと近い距離で目を皿のようにし、隅々をご覧になることをオススメします。