
Schindler's Memo
6 years ago

冷たい雨に撃て、約束の銃弾を
平均 3.4
100%男の映画であり、男の美学を連ねることに腐心するあまり、結果リアルでないハードボイルドとなった確信犯的な傑作だと思う。 前作「エグザイル~」と同じく、銃撃シーンをどれだけクールにカッコ良く撮るか・・に重点をおいており、ラスト近くの「紙のごみダルマ」を防波柵にした乱射合戦に至っては、何か前衛芸術の幻想シーンみたいで、笑ってしまうほどである。 個人的な好みから言うと、東映ヤクザ映画とフレンチ・ノワール、それにマカロニ・ウエスタンをミックスして、カッコ良いところだけ採ったみたいな徹底感がひどく嬉しい。 この三部作、男どもは同じ釜の飯を食って連帯感を培い、仁義を絆としてそれを裏切らず、己の銃と仲間の銃を信じきる・・といったところをなんの衒いもなくガンガン映し出すところにしびれる。 知的な女性陣には、「何これ、バカみたい」と言われそうだが、私はこの種のハードボイルドが映画の歴史の一端を担っていると思う。 ジャン・ギャバン、ハンフリー・ボガード、壮年期のアラン・ドロン、ジュリアーノ・ジェンマ、クリント・イーストウッド、高倉健、菅原文太らがカッコ良いのは、クールな男の美学が貫かれているからだと思う。