レビュー
てる

てる

4 years ago

3.0


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大怪獣のあとしまつ

映画 ・ 2022

平均 1.8

大酷評のこの作品。まぁ、そりゃそうなるよなって思う。むしろ、酷評されて安心した。この監督のギャグセンスが面白くないと感じていたのは私だけではなかった。 というのも、この監督の作品といえば『時効警察』『インスタント沼』等々、つまらないネタをひたすら続けるといったクセが強い作品ばかり。でもなぜか、この作品群が意外と評価が高い。自分がズレているのかと疑心暗鬼に陥ったが、どうもそうではなかったらしい。 予告で期待値が高かったからなのか、三木作品だと知らずに劇場に足を運んだ人が多かったからなのか、いずれにしろ適格な評価であると思う。ズレているのは三木聡だと世間が20年越しにようやく気付いた作品だと思う。それともようやく認知された記念すべき作品といったとこなのか? しかし、この作品には秘密がある。監督が秘密にしているかどうかは疑問だけど。 ギャグがつまらないとかリアリティーがないとか、特撮ファンが激怒しているとか、実はそれは仕込まれていることなのだ。 デウスエクスマキナ これを調べると、古代ギリシャの演劇技法の1つで、解決困難な局面に陥った時、絶対的な力を持つ存在(神)が現れ、混乱した状況に一石を投じて解決に導き、物語を収束させるという手法とある。要は、超展開ってこと。 つまり、この作品は始めから超展開で終わるシナリオなわけで、閣僚たちの頑張りも、特務隊の面々の頑張りも意味などないのである。観客の皆さんのえーーー! という驚きと、そりゃないよ! っていうツッコミを期待した作品なわけです。 序盤にデウスエクスマキナのメモが出てくるのはある意味、伏線なわけで、この作品は真面目に観てはいけないという監督のメッセージがそこにはある。ちなみに台本には、最後にナレーションがある。『なぜ、彼はもっと早く変身しなかったのだろうか』ってのがあり、その後にエピローグの怪獣メラがどうのとか予算半分でとかがあるのだ。そのナレーションはなくなっていたけども。 ということはだ。この作品は三木聡監督のお金をかけた壮大な悪ふざけなのだ。真面目に観て、真面目に酷評すればするほど、三木監督を喜ばせるだけなのだ。酷評している人達は、あの変な髪型をした変なおじさんの掌の上で踊らされているわけなのだ。 なので、評価するだけ無駄なのだ。こういう作品は相手にしないのが一番である。