レビュー
cocoa

cocoa

3 years ago

3.5


消えない罪

映画 ・ 2021

平均 3.6

原題は「The Unforgivable」。 「許されない」とか「容赦できない」の意味。 主演のサンドラ・ブロックが製作にも携わった意欲作。 20年間服役していたルース・スレーター(サンドラ・ブロック)は仮釈放で出所してきた。 服役中、ずっと気になっていたのは当時5歳の妹ケイティの事だけ。 手紙を書き続けていたが今は元気でいるのか。 そしてルースの本当の罪とは…そんなストーリー。 サンドラ・ブロックが硬い表情で言葉も少なく荒んだ役を熱演。 出所後に世話された住まいも雑居部屋で仕事もきつい水産加工業。 服役中に身に付けた大工の技術でNGOの仕事をもらった時は本領発揮の姿でした。 しかし、ルースの犯罪歴はすぐにばれて「警官殺し」と言われ辛い思いをする。 その上、遺族の兄弟の恨みによる追跡もあり身の危険もある。 (個人的には遺族の兄弟のエピソードは要らないと思った。) それでも最初は罪はやっぱり罪だと思ってしまったが、真実が明かされると複雑な心境になってしまった。 本当の真実を当時に言っていれば違った展開になったはず。 ルースは父親に見捨てられて育ち、学校も行けなくなった過去があり、必死に妹ケイティの事だけを考えたのだろうが。 (歳の離れた姉役の設定にはちょっと違和感もあった。) 最近観たハル・ベリーもそうだけど、今回の役作りにはまったサンドラ・ブロックにも圧倒されました。 特に弁護士ジョンの妻役のヴィオラ・デイヴィスとサンドラの対峙はさすがでした。 当初の配役アンジェリーナ・ジョリーよりもずっと良いと思った。


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