レビュー
母の愛、そして生きることはかくも素晴らしい。 私の2016年のベストムービーです。(暫定) 今、私が求めているものを全て表現してくるている映画だった気がするのです。 そしてね観終わってから理解できるこのセンスのいいタイトル、最高です。 開始10〜20分ぐらいから、泣き始めてしまいました。涙脆い人は要注意!(私だけかもしれないけど笑) イジメにあったあずみ(杉咲花)が絵の具まみれになった姿を見て、「1番好きな色は?」「母ちゃんはね、断然赤。情熱の赤が好き」って答えるんですよね。母の優しさを感じてもう涙腺崩壊…。こんなお母さんいいです。 全くもってお涙頂戴な雰囲気はないんですが、母のそして、家族のあったかくて優しい気持ちをグングン感じて胸がジーンとなります。しかも伏線の回収の仕方がすごく自然でさりげなくていいです。 キャストの演技も素晴らしく、宮沢りえの様々な人を優しさで包み込む演技、杉咲花の等身大で自然な演技、オダギリジョーの飄々としていてなんとも頼りがたいけれど憎めない父。駿河太郎、松坂桃李(いつの間にこんなに上手くなった…?)もいい演技してました。 余命ものでありながら、死に重点を置くのではなく生きることに視点を置いているのが好感を持てました。だから直接の死ぬ描写はないのも納得です。また、ラストの衝撃がなんとも。こういう終わり方はなんか新しくていいですね、演出がほんとに神がかっている映画です。 観た後にほっこりして、人に優しくなろうと思える感動作です。是非、劇場で愛を感じて欲しい。 「こんなスケールの小さいお父ちゃんに、全て任せて安心できないわ。不安で不安で仕方ないわ。」
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