レビュー
レビュー
star4.5
雨の音。お茶を注ぐ音。金魚が揺蕩う音。虫たちが必死に生きる音。 心のなかの沈黙。   コントのようなキュートな可笑しみと、詩のような明媚なやさしさの中で漂う、孤独と死。   生きている と 死んでいる の境目があやふやになってゆく心地よさ。 そう。苦しいの向こう側の、ただ笑っちゃうような、さわやかな諦観のような。   それでも時折あの頃に目を凝らす。 見逃してしまっていた素敵が、あったかもしれないから。  
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