レビュー
レビュー
ジュネ
star2.5
2019年18本目はスクリーン大画面で見るとなおのこと美しいゴルシフテ・ファラハニが、ISに立ち向かう戦闘部隊のリーダーを演じる『バハールの涙』です。 劇中の登場人物もほとんどが女性、更には監督のエヴァ・ウッソンも女性、と「紅一色」の本作では、焦点が当たるのも当然彼女たちの抑圧された生活です。ましてISの侵攻以後、女性の多くは奴隷も同然の扱いを受けており、一体どの世界の神様がかような蛮行をしてもOKと許可を出すのか…理解に苦しみます。 その過酷さやそれでも戦い続けなくてはならない厳しさは十分伝わるのですが、扱っている題材に比べると正直描写の点では「生ぬるさ」が残り、事実を美化しすぎている気もします。中でも戦場ジャーナリストとして登場するマチルドというキャラクターに非常に違和感を覚えます。 知っている人は見た瞬間にわかると思いますが、彼女は数々の戦場を命も恐れず取材し続けたメリー・コルヴインの当て振りでしょう。ところが中身が全然違ってめちゃくちゃ女々しいのでピンとこないし、用意した意味もさして感じられずかなり微妙に思えてしまったのでした。
40