レビュー
なんでも裏でずいぶん揉めた作品だとか。 キャストの入れ替えが山田さんらオリジナルキャストに伝わらなかったことで原作者とキャストに遺恨を残したとか、なかなかいわくありげな作品ですが、それを置いて見れば作品としてはなかなかの出来だったかと。 アニメーターが中心となって製作したというだけあって作画は文句なし。今見ても感心するくらいくるくるヌルヌルとよく動きます。前半に何度かあるカーチェイスのシーンが特に秀逸で、ここまでやる必要あるか? ってくらいに細部までよく動いていてアニメーションとして見ていて楽しかった。 問題のキャストですが、個人的にはそれほど違和感というか、こうじゃないんだよなーみたいな感覚はありませんでした。 自分は世代的に栗田さんに交代してからのルパンが馴染み深いですが、古川登志夫さんの演じるルパンもこれはこれでギャグとシリアスの切り替えが滑らかで、山田さんが作り上げたルパンとは別のアプローチで、改めて解釈し直したと言われれば十分アリの範疇だったと思います。銀河さんの次元なんかは小林さんのイメージを外れ過ぎないながらもすこし硬質で渋い…って感じでしたね。 ストーリーはこれといって捻りやどんでん返しもない素直なもので悪党の描き方もあっさりしたものでしたが、作画の見事さと声優の違いを楽しむ分には十分な出来でした。
いいね 3コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.