レビュー
【ド迫力の最強スカッと映画】 巨獣が大都会を街ごとぶっ壊す、独特かつ最強の爽快感。シャンパンタワーを一気に崩す(した事ないけど)ような、ストレスが一気に完全解消される感覚。 ◆ 1986年に発売されたアーケードゲーム「RAMPAGE」がベースのパニックアクション。出演は「ワイルド・スピード」シリーズのドウェイン・ジョンソン(元WWE世界王者8度制覇の最強プロレスラー)、「ムーンライト」のナオミ・ハリスなど。監督は「カリフォルニア・ダウン」でもジョンソンとタッグを組んだブラッド・オペイトン。 ◆ ある遺伝子実験の失敗によってゴリラ、オオカミ、ワニの3頭が巨大化し、凶暴化してしまう。さまざまな動物の長所を取り入れた遺伝子によって巨獣と化した3匹の動物たちには、軍による攻撃も効果がない。巨獣たちはやがて大都会シカゴへと到達し、街中で破壊活動を繰り広げる。 ◆ スカッとの連続。色んなことは考えずに、まあとにかく巨獣三体が大都会を街ごと崩しながら暴れまわる様は、まるでシャンパンタワーを一気に崩す(もちろんした事ないけど)ような、最高の爽快感。 同じワーナー・ブラザース配給映画『キングコング髑髏島の巨神』では、同じく巨獣の大乱闘が描かれていた。この映画はその大迫力に、完成された街をぶっ壊す爽快感が加わった、ワーナーシリーズとしてある意味“お得感”のある映画かも知れない。 ◆以下ネタバレ◆ 迫力は本当にスゴイ。スゴイからこそ、どうしても気になるのであえて。残念ながら、製作側が作りたいものに、映画に最低限必要な緻密さが追いついてないと思う。 軍の司令部に届く避難完了連絡から街の空爆指令に繋がるのに、その後すぐに町民が街を逃げ惑う描写があるし、エンドでジョージ(巨ゴリラ)がビルから人を下ろすシーンですら「やっぱり人残ってるやん」ってなるし。『シン・ゴジラ』に見た、町を完全封鎖してもなお爆発命令への迷いの描写があるような、日本人の感性と本作のそれは、かけ離れているとしか言いようがない。 デイビス(ドウェイン・ジョンソン)の無双っぷりもスゴイ笑。巨獣三体とむしろ対等に戦える動物学者って一体何者!?動物と会話できるわ、ヘリも操縦できるわ、銃を持った軍隊に素手で勝ってしまうわ、もうドウェイン・ジョンソンオンステージな映画と言っていいと思う笑 ジョージが冷静になる、大切な鎮静剤を打つシーンすら抜けているのは、映画としての関節が抜けていると感じる。 なので見る側の見方によって、この映画が楽しめるか楽しめないかが決定的に分かれると思うけど、割り切って前述のスカッとぶりを堪能することに徹底すべき。 いずれにしても、本の稚拙さをカバーする迫力は超ド級!鳥肌モノの映画である事は間違いない!
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