{ 松子[昭和]デラックス }
どう見てもドン底で救いようの無い人生ですが、絵ヂカラが強すぎて感傷的になる余裕がないというお造りです。
ミュージッククリップのような濃密さで[映像の激流]に押し流されます。
親の愛情に恵まれず、転落人生
男運の悪さの末に、身を持ち崩す…
確かに結末は悲惨だけど、完全に不幸な人生だったのか?
恋多き人だったけど、報われなかった。
でも輝いた瞬間もたくさんあったはず。
[価値]の無い人生ではなかったはずだ。
愛を求めた人は同時に多くを与えてもいたのだろう。
毒々しくも華やかな昭和ファンタジーでした。