レビュー
先ず何と言っても大薮春彦さんの小説を彷彿させるようなこの作品名が格好良いですよね。 実際、原作者である柚月裕子さんは大薮春彦賞を受賞されているので、当然と言えば当然な気もしないでもないですが…。 ナレーションから音楽、登場する小物やファッション…遊び心を加えながらも、その全てが昭和を感じさせる作りになっていましたし、カメラワークや演出までセンスの良さが感じられる素晴らしい作品でした。 冒頭のインパクトのあるシーンで一瞬にして作品に引き込まれ、その後のおおまかな流れこそ予想通りでしたが、それが気になるような事は全くなく、終盤には目が潤んでしまうようなシーンもあり、最後までとても楽しめました。 唯一不満があるとするなら、終盤、日岡にはもう少し暴れて欲しかった気がします。 それかあったら文句無く満点だったのですが…。 脇を固める役者さんたちの顔触れもとても豪華でしたし、広大こと日岡秀一を演じた松坂桃李さんも佳い演者さんになられましたよね。 そして、何と言っても大上章吾演じた役所広司さんには感服ですね。凄いの一言です。 原作にも目を通してから、もう一度観てみたいと思います。 時間を置いてからと思っていたのですが、続けて観てしまいました。 昭和は男が漢でいられた時代なのかもしれませんね。二度目でもやっぱり面白いですね。 大上さんの言葉は深いですね。
いいね 15コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.