レビュー
YOU

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4 years ago

3.5


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JUNO/ジュノ

映画 ・ 2007

平均 3.2

2022年02月13日に見ました。

ジェイソン・ライトマンが監督を務めた、2007年公開の青春コメディ。 『ゴーストバスターズ』で知られるアイヴァン・ライトマンの息子ジェイソン・ライトマンの長編2作目となる本作、脚本を手掛けたディアブロ・コーディはこの作品でアカデミー脚本賞を受賞したとのこと。監督最新作『ゴーストバスターズ/アフターライフ』に向けた予習と称してジェイソン・ライトマン作品を数本観てみました。長編2作目、しかも当時まだ30歳でいきなり1億4千万ドル越えの大ヒット飛ばしたんですからなかなかの才人ですよね。そして実際に観てみてもこの絶賛っぷりは大いに納得です。ストーリーといい尺といいデザインといい、今回鑑賞した中では断トツで観やすい作品でした。「ティーンエイジャーの妊娠」や「養子縁組」を扱う作品は沢山ありますが本作はポスターからも分かる通り全体がかなりポップに仕上がっており、更に妊娠の発覚を相手や両親に告げる場面も序盤の時点で意外な程あっさりと片付けられます。そしてこのポップさ、観やすさは同時に、ジュノやヴァネッサと同じ境遇の女性たちに対する女性脚本家ディアブロ・コディからのエールという風にも受け取れました。 また大抵の作品なら主人公の若年妊娠を単に「若さ故の浅はかさ」という風に描きそうなところを、本作ではもう一段深い成長譚へと昇華させています。むしろジュノが劇中での経験を経て痛感したのは”他者としての男女”であり、そのテーマ性が一気に浮き彫りとなる終盤のとある場面は非常に印象的です。また男性から見ても、若年層の妊娠・出産を「人生経験の差」として描くよりも本作のように「男女間の意識の差」として描いた方が作り手の意図するメッセージも届きやすいと思います。オーソドックスな話やキャッチーなデザインといった敷居の低さとは打って変わり、最終的には極めて大人なメッセージとほろ苦い後味を残して本作は幕を引きます。もちろん世代を問わず楽しめる良作ですが、特にティーンエイジャーの頃に観ると評価3割増しは間違いなし! 学生時代に保健の授業とかで稀に映画見せられる事があったじゃないですか。これとか結構良くないですか?