
七彩

映画ドラえもん のび太の創世日記
平均 3.3
2021年03月18日に見ました。
アダムとイブのせいで苦労を知ってしまった!現実世界が辛い!と嘆くのび太(それは宿題が終わらないせい)に、"宿題"として新しい世界を作ることを提案する(その名もなんと創世セット!)。この時点でもうヤバい展開になると想像できるんだけれど、メタもメタですごい。 所々の展開はもう宗教観も神話も昔話も全てがごちゃ混ぜになっていて、ある意味日本の作品だからこそやれる感じで笑ってしまう。 現実世界とそっくりに作るはずが、なぜか人間以外の高知能生物を作り出してしまい(ドラえもんとのび太のせい)、それのツケがのび太の作った世界の人間たちが払わされそうになるという罪深さ極まりない展開に。それだけでもヤバさ全開なのに、解決方法が""もうひとつ世界を作る""という荒業。争いがなく、苦労もないユートピアを作るといっていたのに、結局また新たな争いを増やしてしまった。新しい世界を作っても、きっとまたそこでも争いが生まれるだけだと目に見えているのに.....。甘い...甘すぎるよドラえもん......。だったらもう争いという概念すら無くす=神様シートをリセットすればいいのに、それが出来ないというのは、いくら道具で作ったとはいえ、そこに命が誕生してしまったら奪うことは出来ないという啓蒙の現れなのだろうか.....。この世界だったら""死は救済""が通用すると思うが......。 ともあれ、現実世界が辛いというのび太が、ドラえもんがいるのにも関わらず、自分の手でまた新たな辛い世界を生み出してしまったことで、""平和で争いのない世界なんて無い""という絶望的な答えを証明してしまった。酸いも甘いも知ってしまったこの年齢でみるドラえもんは、業が深すぎる。今回は特に、特に、業が深いんだ.......。