レビュー
Masatoshi

Masatoshi

2 years ago

2.5


content

エイリアン3

映画 ・ 1992

平均 3.1

『エイリアン2』の『エイリアン』を上回る最大ヒットを受け続編を出そうとした20世紀フォックスは、ある意味、悩ましかったでしょうね。 前作と同じ路線で、それ以上のヒットを出すのは至難の技というもの。しかし、折角の娯楽路線を捨ててしまうのも勿体無い。そこで映画監督に指名したのは『ダイハード』の続編『ダイハード2』を大成功させたレニー・ハーリン監督。当時、若さもあり勢いもあった彼に最初この新作を託したようです。 レニー・ハーリン監督が考えたのは、もう狭い宇宙船内で逃げ回るのはやめて、新たなヒーローのストーリーを作りたいと言う事でした。それには、前作で助かった少女ニュートとヒックス伍長の存在は邪魔になるので新作からは外す事にしました。 脚本はデビッド・トゥーヒーを指名します。彼は囚人惑星のアイデアを出します。しかし、レニー・ハーリン監督はこれまで自分が考えていたカラーとは方向性が随分変わってきた事に不満を覚えます。犬型エイリアンのアイデアなど出していたハーリン監督でしたが、結局彼は作品から離れてしまいます。 次の監督はやはり新人のヴィンセント・ウォード、彼は修道士の惑星と言うアイデアを出します。囚人にしろ修道士にしろ暗そうですし、しかし、リプリーの内省的な展開になるプロットを、何故か20世紀フォックスはとても気に入り撮影が始まります。 ところが、いざ始まると修道院を建設するとか製作費が膨大に増えそうな話になり、20世紀フォックスはやっぱり囚人惑星に戻そうとします。当然、ヴィンセント・ウォード監督は怒って降板しました。 そして、次に監督に選ばれたのがデビット・フィンチャーです。ビデオクリップしか実績のない新人でしたが、映像のセンスだけで選ばれました。いや、今にして思えば、彼を指名した20世紀フォックスの幹部って、先見の明があったということですね。 とは言え、新人のデビット・フィンチャー監督が自分の感性だけで自由に映画を作る事など出来る訳もなく、現場では毎回脚本が間に合わない状況の上、これまでの案を叩き台に路線は決められ、その上、完成した作品は、最終的にはスタジオ側で勝手に編集されました。 デヴィット・フィンチャー自身はこの映画をどう思っているかと聞かれ、これは自作だとは思っていないと、インタビューで答えていたそうです。