
Schindler's Memo
5 years ago

恋人たち
平均 3.6
他を圧してキネ旬第一位である。凡庸な私には、どうして一番なのか全く解らなかった。 まず、古くから言われてきた邦画への批判謳い文句、「暗く」、「汚れた」、「うらぶれた」感じの三つ巴である。キネ旬の審査員の先生方は、このところ若返りして、昭和共闘時代のいわゆる知的文化人だけではないだろうに、どうしたことか。 3つの群像劇であり、それぞれの主役たちは全く無名の人々で、市井の普通の人々的な感じはよく出ているが、だからといって何が良かったのだろう? いずれも一様に「被害者意識」が強い。確かに妻を惨殺された夫は被害者なのだろうが、それをあまりに強調するので、映画の中でも、そして観ている我々にとっても非常にウザイ。他の二人については、あまりにも「一般的」なため、一体どこを映画で描かなければならなかったのか疑問である。 それぞれ一方的な長回しの一人台詞があるが、全く伝わってこなかったし、伝える必要性もあまり感じられない。 映画好きは、面白い映画を観たいし、スターの熱演も観たい。また、ズシンと来るメッセージも感じたい。これらの基本を外したところが新しいのかもしれないが・・。