レビュー
ジュネ

ジュネ

9 years ago

4.0


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インポッシブル

映画 ・ 2012

平均 3.6

「永遠の子どもたち」が泣けるホラーと評判を呼んだフアン・バヨナ監督が今度はジャワ沖地震をテーマにディザスタームービーに挑んだ一作で、同様に未曾有の悲劇を経験している我々にとっては本当に胸が苦しくなる、思い入れなしには見れない作品ではないでしょうか。 オープニングで仲睦まじい家族の幸せそうな風景を写しておきながら、何の前触れもなく地震と津波が襲い来る展開は、そのギャップや脅威の再現度を誇る映像体験と相まって、震災を疑似体験させられているかのような錯覚を覚えます。その後もアカデミー賞にノミネートされたナオミ・ワッツが迫真の演技力で、憔悴していく母親を見事に演じきるのですが、この一連の映像は最早ホラーと呼んで差し支えないレベルで、監督の良さが意外な形で発揮された結果になっています。 冒頭で真実に基づく物語、と前置きされているようにラストは頭に思い描いた通りの落とし方(しかも若干ご都合主義な)ではありますが、題材が題材だけに正面切って批判する気も起こらず、見ごたえは抜群でした。