レビュー
マルタ

マルタ

2 months ago

4.0


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サラの鍵

映画 ・ 2010

平均 3.7

 夫の祖父母から譲り受けた古いアパートをリフォームしていく所から、このアパートの歴史について記者ジュリアが調べていく。昔ここに住んでいたサラという女の子とフランスの黒歴史との悲しい繋がり。    1942年第二次世界大戦でドイツのいいなりだったフランスはユダヤ人を大量検挙した。  家にフランス警察が乗り込んで来た時、サラは、弟を守る為に納戸に隠れさせて鍵をかけた。もう2度と家に帰れる日が来ない事を幼いサラは知らなかった。  水もトイレも無い自転車競技場に子供も大人も一万人以上を閉じ込め、その後収容所に送られた。サラは納戸の鍵を開けて弟を助けに行く為に収容所を脱走した。  徐々にサラという女の子の人生にジュリアは記者というより1人の女性として執着して、調べていく。悲しい悲しい歴史に胸が詰まる。  サラが大人になっても誰にも話せない心の痛み。それは切なくいたたまれない。誰かに話せば楽になるだろうけど、話せば他の人にも危険が及ぶ。現在と過去の交差でジュリアの心情を表現していた。嫌な歴史を深堀りしていく事に躊躇はないように感じた。今の平和な状況に過去の事実は残酷過ぎた。  サラという女の子がいた証はちゃんと残っていた。