レビュー
原題は「卑怯者ロバート・フォードによるジェシー・ジェームズの暗殺」。 序盤から中盤はだらだらと進み退屈ではあったが、ジェシーという存在が義賊という巷で話されている人物とは違う恐ろしさがよく出ていた。 終盤にジェシーにロバートとチャーリーとの三人で行動しはじめてからが起承転結の承にあたるくらいに思えた。 ロバート(愛称ボブ)が卑屈で饒舌でイライラする絶妙なキャラクター。ジェシーという憧れと共に過ごし、幻想と現実とのギャップに失望し、恐怖と金の為に後ろから撃ち殺す。 そしてボブはつかの間の歓喜と、その後の後悔の日々を過ごし悲劇的な結末へと進む。 しかし共に寝ることすら恐ろしく思うまでになったジェシーの恐怖を共に体験しているこちらからすれば、なぜ彼はここまで卑怯者と罵られ、死して話題にもならず、挙げ句の果てその悲劇を実行した犯人は恩赦されるのか。 もちろん一般人たちはジェシーの幻想部分しか知らないからというのはわかるが、それでも可哀想すぎる。
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