
ジュネ
9 years ago

コズモポリス
平均 2.6
前作「危険なメソッド」ではこんな作品も作るんだなあと意外性を感じたデビッド・クローネンバーグでしたが、本作はそれがただの気紛れであったことを思い知らされ る本領発揮の恐ろしい映画で、最初から最後まで何が言いたいのかさっぱりわからない、もっと言えば理解することを放棄したくなるレベルの自慰行為の極みでした。 主人公は若くして成功し全てを手に入れたが為に、性欲や死への欲求を押さえることができません。そんな彼の感性や人間性を表現するため、リムジンに次から次に関係者が乗り込んできては会話劇を繰り広げます。この映画はそれ以外の描写がほぼなく、会話の全てがこれっぽっちも面白くない冗長なシーンの連続で、本気で何度も投げ出したくなります。 突然挟み込まれる妻とのセックス交渉やボディーガードとのやり取りも意味不明ですし、最後の30分が延々ポール・ジアマッティと一対一の語らいだと知ったときには軽い絶望感を覚えました。この映画を見て意味を読み取ることができる人は相当な忍耐力の持ち主か、振り切ったドマゾだと思います。