レビュー
リドリー・スコットという監督は、あらゆるジャンルを撮れる監督だと思うし、そしてそれぞれの分野で、超一級品を残しているとも思う。 そのリドリーが何と「ロビン・フッド」、まさかディズニー映画みたいなものに挑戦するのか?と思ったが、やはりそうはいかない。 盟友ラッセル・クロウを主演に据えて、恐らく架空の人物であろうロビンを、何かあたかもイングランド歴史上の「実在」の大英雄として描いた「史劇」みたいに作ってある。(何とマグナカルタに関わったという設定) また、クライマックスの海辺での戦闘シーンは、スピルバーグの「プライベート・ライアン」冒頭のノルマンディ上陸作戦(逆パターンであるところが面白い)を彷彿とさせるリアルさで描ききっている。 この監督特有の血肉に対する執着と、長尺を見せきる隙の無い力強さは健在で、やはり、映画らしい映画を観たなあ・・・という充実感があるのは流石だと思った。
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