レビュー
cocoa

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3 years ago

3.5


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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ

映画 ・ 1989

平均 3.7

先に「…モーゼに会う」版を観たけれど、レニングラード・カウボーイズの第1弾はこちら「…ゴー・アメリカ」ですね。 順番は逆になっても作風は同じ。 何だかヘンテコなバンドの話だけど、演奏もストーリーも良くできていました。 極寒の故郷ツンドラで活動するバンド「レニングラード・カウボーイズ」。 強欲なマネージャー、ウラジミール(マッティ・ペロンパー)の言いなりで、遥かアメリカに旅立つ。 道中、今 流行りの音楽を吸収しながら目的地メキシコに向かうロードムービーです。 故郷ではゆりかごの赤ちゃんも、黒い犬も、みんなとんがりリーゼントなのが可笑しい。 凍土ばかりの極寒の地で凍死してしまったメンバーも棺に入れて連れていく。 飛行機の中で英語を勉強する姿も、バンドのストーカー男イゴールも荷物に紛れて渡米しちゃうのも笑える。 車を買って運転手だけとんがり靴の爪先を釘で短く留めるのも可笑しかった。 国土の広いアメリカでは土地によってウケる曲が違う。 テネシー州メンフィス、ニューオーリンズ、テキサス州ガルベストンなど。 ガルベストンの海岸で並んで寝転び日光浴するシーン最高。 こうして途中のバーなどに寄り演奏するメンバー達。 強欲マネージャーは自分だけステーキを食べたりバドワイザーを飲んだり。 メンバーにやっと与えたのは生の玉ねぎだけ。 時代遅れな音楽と言われ、土地ごとの曲を演奏する姿は良かった。 「ワイルドにいこう♪」のコピーはウケるよね。 ギターソロも良かったし、実在するフィンランドのバンドの演奏だからまずまずでした。 フィンランドと言う国は長い間 旧ソ連の影響を受けてきた国だから所々カウリスマキ監督の描きたい狙いも伝わってくる。 アメリカに行ってもトラクターを見て故郷を想う気持ちになるメンバーの姿、良かったな~。 メキシコに着いてイゴールが凍死した遺体にテキーラを飲ませたら生き返る。 そしてベーシストとして演奏に参加。 どんな展開だよ、と失笑。 クルマのディーラー役でジム・ジャームッシュが登場。 カウリスマキ監督の初期の頃の作品ですが脱力できる展開は魅力がありました。