
星ゆたか

散り椿
平均 3.2
2022.8.15 “散り椿”とは普通の椿と一線をなす。劇中写し出されるのは京都発祥の「五色花散り椿」か?とても美しい!。椿大好き!(外国の椿が現在はお気に入り) 花びらの色が一本の木に様々に表れる種類。梅の花の同じような多色の花が咲く、“咲き分け”「思いのまま」などという種類と同じ。 余談だがこの梅の花エピソードとして。あの小泉総理政権の時、季節の花紹介のTV挨拶インタビューで、その花を見つつ、同氏が『政治もその“思いのまま” 華 開いたらイイですね』と語った。 本来多くの椿は、突然花首ごとポトリと落ちるので、〔不吉〕と受け取るむきがある。だから花びらが映画の中のようにパラパラ散っているのは同じツバキ科の「サザンカ」の花をさす場合が多い。 映画レビューが思いがけず“花木レビュー”になりました。チャンチャン!! 名カメラマン出身で監督もする、木村大作さんの映像が見事な作品。 四季の自然風景の優美さに《雪》《雨》《晴》などが加わり。その中で見せる人間ドラマは、映像の美しさでいえばやはり第一級。 そして見せ場の殺陣シーンの凄惨な血吹雪のところも。あえて雨を降らし画面をセピア色、モノトーンに近い色調にして、血の赤色を押さえたのが成功した。あれが鮮やかな赤色だと、いかにも作りものになった所。渋くていいのだ。 余録だが映画の初めと終わりに流れる出演者とスタッフの名称が、全て一人一人の自筆。 手書きで流されてるので、初め字体に 一見統一性がないなぁって思う。 しかし状況が(あれっ?)わかると、それぞれ一人一人の個性が出てるので。 例えば主役の岡田准一さんの自筆のクセは右方上がり。監督の木村大作さんは流暢なサイン風。音楽の加古隆さんの字体もイイナァ。 と言った具合で知っている人も知らない人も、その自筆に人柄がにじみ出て、お知り合いになりた~いと思ったりする。こういうの珍しいから、じっくり見て見てね。 それと時代劇なのでよくセリフを聞いてないと、またボソボソと話されると、分からない所もある。洋画の日本語字幕に慣れているので、油断してられない。 物語は時の権力者ご家老の不正に、真っ向から対抗する、かつては四天王と呼ばれ、若い剣士の才能を期待された藩士達の人生の成敗の付けかた。 《散り際の美学》 それは自分の生き方のためであり、 愛する女性のための一念であり、 家代々のための念願であったりする。 俳優の演技も自筆字体と同じ色いろ。 散り椿の花色と共に様々で楽しめた。 ♪人生いろいろ♪ あっ、これも小泉総理言ってた。 “政治もイロイロ”