レビュー
ひとびとの愛すべき身勝手はなにひとつ満たされることはなく、それぞれの吐息はとけあうことはない。此処の鍵をあけてもまたべつの檻に導かれるだけ。白藍の空と海はこんなにも境がなく美しいのに。ロザロザロザリ天にまします我らの 父 よ。この世界には空虚な言葉ばかりが植えられてゆく。わたしたちはみんな、迎えを待っている愚かで可哀想な子羊。さびしい。そうよね。あなたはきっと明日には ニナ を忘れる(泣きごとの刹那の忘失)。お金を愛したはだかの王様。忘れられないのは 娘 が去ったという事実だけ。ほんとうの愛はじっと耳を澄ませている。彼女に歌うことを思い出させた、殉愛の天使。
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