レビュー
Takmaaaaani24

Takmaaaaani24

3 years ago

4.0


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幸福の黄色いハンカチ

映画 ・ 1977

平均 3.5

2015.06.25 *映像依存症患者の映画日記* 016 マイナーな日本映画が続いていたので、今日はドメジャーな一作。この映画の武田鉄矢が一番好きだというコメントをよく聞きますが、全く以ってその通り。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 『幸福の黄色いハンカチ』 (1977年/日 監督:山田洋次) 彼女に振られた花田欽也(武田鉄矢)は、赤いファミリアに乗り込み北海道へ一人旅に出る。ひょんなことから知り合った朱美(桃井かおり)と二人旅をする中、刑期を終え出所した島勇作(高倉健)とも知り合い、勇作の"ある目的"のため夕張への旅が始まる。 山田洋次監督の作品で不動の人気を誇る名作映画です。人気の要因は主役3名の魅力的な個性にあると思います。この映画が初出演となった武田鉄矢が、この映画の中のコメディ部門を担当してるんですが、女にだらしなくて軽薄で感情屋で、はっきり言えば最低でw、でもそんな"欽ちゃん"最高です。後年の金八先生の説教臭さよりも、身近な存在感に親しみが沸きます。 桃井かおりが、若いのにあのかったるい喋りなのが良いw。泣いたり笑ったり怒ったり、場を和ませながら次の展開へ動かす活動的なエネルギーに満ちていて、よくある若い女子ヒロイン像に収めようとしなかった女優と監督の意思を感じられます。 そして武田鉄矢に対して、"黙して語らず"な高倉健の、まぁなんと観客の心を惹きつけることこの上ない!高倉健って、僕の年代(1983年生まれ)だと60年代の東映任侠映画の盛衰も知らないし、当時の人気にいまいちピンとこなかったのですが、この映画を観て何か熱いものを感じました。出所後、ラーメン屋でビールを注文して、小さなグラスに注いだビールをまじまじと見つめながら両手で包んで持ち上げてグィッと飲み干す、その一連の動きと飲んだ後の言葉にできない表情。日本映画の名優、此処に在り。たたずまいで語れる稀有な俳優だったんですね~。 山田洋次監督は『男はつらいよ』を長年作り続けていたのもあり、やはりロードムービーの演出に手腕が冴えると思います。旅の中の"出会い"は嬉しいですが、"別れ"は寂しい。しかし別れのシーンにて無駄な台詞もなく登場人物の目線の配慮や動きの「間」を感情にゆだねて、それが辛気臭くなく軽快にサクッと描いていて、なんとも晴れやかな気持ちになれるんですね。 この映画のように気の向くまま旅に出るのも良いかもしれませんね♪