レビュー
主人公はプロの殺し屋として描かれるものの、その生活は普通の一般人と何ら変わることがなく、働いているところも我々と同じ小綺麗なオフィスで社員旅行まで行われるというのに、そこに舞い込んでくるのは人殺しの依頼。このギャップが何だか面白可笑しくて笑えてしまいます。 そんな彼が許されぬ恋をきっかけに人生を変えようと足掻くのですが、それまで散々人を利用して殺しまくっていた男が自分の話になると途端に正義感に目覚めたように振舞い、同僚から命を狙われるという不可抗力があるとは言えど、最終的に組織の殲滅を狙い出す展開はどうにも受け入れられず、ちょっとそいつは調子が良すぎやしないかい?と突っ込みたくなります。 それ以上に残念なのは本作の肝ともなるべきアクションシーンが単調な銃撃戦で片付けられてしまっている点で、『アジョシ』レベルに達しろとは言わないまでも、もう少し戦う男の魅力的な見せ方があったんじゃないかと思いますし、全体的に一本調子なノリになってしまったことは否めません。
いいね 2コメント 0


    • 出典
    • サービス利用規約
    • プライバシーポリシー
    • 会社案内
    • © 2024 by WATCHA, Inc. All rights reserved.