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世界でいちばん長い写真
平均 3.4
愛知県の高校で実際にあった出来事を書いた作家の誉田哲也氏の小説を映画化した作品。 主人公の内藤宏伸(高杉真宙)は写真部の幽霊部員で引っ込み思案な高校生。 その上やることが遅く、「のろブー」と呼ばれている。 そんな彼が従姉妹のあっちゃん(武田梨奈)のリサイクルショップで古くて珍しいカメラに出会う。 宏伸はそのカメラで世界一長いパノラマ写真を撮ろうとする…そんなお話。 最近高杉くんの映画を続けて観ていますが、今回も気弱な高校生役にマッチしていて良かったです。 対称的に優等生で気の強い写真部の部長、三好さん役を松本穂香が熱演。 あぁ、確かにいますよね、こんなきつい言い方を次々とぶつけてくる女子って…。 三好さんにも事情があるようだけど、宏伸と三好さんは普通の話をするまで、まず立場が同等ではない感じ。 何をしてもはっきりしない宏伸にイライラし過ぎて会話のスタートラインに並べないんだな~。 そんな宏伸だけど従姉妹のあっちゃんには割と素直に気持ちを言えていた感じです。 何でも得意で何でも出来るあっちゃん役の武田梨奈さんは言葉や振る舞いがさっぱりしていて気持ち良かった。 「MAMIYA」のカメラに夢中になる宏伸を姐御(あねご)のように支える姿も良かった。 いよいよ文化祭での撮影会を前に、どんどんしっかりしていく宏伸の姿。 部活に励んできた青春真っ盛りの高校生の最後の勇姿を13パターンのポーズでパノラマ撮影をするシーンはジーンとしました。 三好さんが全力疾走で鏡を取りに行く場面も良い。 実際のパノラマ写真の映像がエンディングで映りますが、高校生たちの眩しさや最後の宏伸の姿など感激しました。 オープニングで宏伸が結婚式場を360度見渡す意味がやっとわかった結末、そんな構成も良いですね。 と言うことで、見終わった後に爽やかな満足感があり、青春を懐かしめる素敵な作品でした。