
ジュネ

プリズン・エスケープ 脱出への10の鍵
平均 3.4
2020年143本目は、アパルトヘイト運動家たちの実際の脱出劇を映画化した『プリズン・エスケープ』。 ------------------------------------------------------------ アパルトヘイトに反対し抗議活動を続けたため、難攻不落の刑務所に収監されてしまった白人たちの様子が描かれるのですが、やってることは冤罪被害そのもので唖然とします。雑用係で働かされている黒人の男性に対しても容赦ない差別や暴力の数々を加え、その構図が南北戦争時代から何一つ変わっていないというのは愚劣極まりない話だと思いますね。 ------------------------------------------------------------ しかし残念ながら、劇中で主人公たちの信念や当時の社会背景にそこまでスポットは当てられず。実話を元にしたドラマとしては正直なところ、面白さは半減しています。ところがその代わりに本作では大胆にも、「鍵を作って脱出する」計画だけを全力で描ききっており、この試みが成功したのかサスペンスとしては抜群に見応えがありました。 ------------------------------------------------------------ 鍵の形をチラ見しただけで覚えようとする根性もとんでもないですし、様々な事態を想定してあれこれと工夫をこらす様子も見ていて非常に面白かったです。特に鍵開けに失敗した後に何とかミスを取り繕おうとするシーンは、迫り来る看守との「せめぎ合い」もあって、見ているこっちがハラハラしてどうにかなりそうでした。狙いとは全く違う結果にはなりましたけど、脱獄モノとしては十分一見に値すると思います。