レビュー
☆第2話まで 老舗和菓子店を舞台にしたドラマとしては、市原隼人主演の「福谷堂本舗」が印象に残っています。こちらは正統派職人ドラマでしたが、本作は、15年前の殺人事件の真相を解明するため、犯人とされた職人の娘が名前を偽って店に入り込む物語で、ミステリ仕立てになっています。しかも店は佐野史郎演じる大旦那と観月ありさ演じる女将という一筋縄ではいかない人々が支配しており、ドロドロした昼ドラのような雰囲気が漂っています。謎解きとドロドロも悪くはありませんが、本作では和菓子職人の技が丁寧に描かれているのに好感が持てました。 主人公を演じる浜辺美波は、成長して大人の女性の魅力がいっぱいですし、菓子職人という難役を立派に演じています。横浜流星も何か秘密を抱えながら老舗を守ろうとして奮闘している若大将をきちんと演じており、いいペアです。 ☆最終回 光月庵の後継者の決定と先代殺しの怒涛の謎解きまで一挙に解決した最終回には引き込まれました。佐野史郎も観月ありさにしても単純な悪人ではなく、それぞれが店や息子を守ろうとしての行為であったことで、ストーリーが膨らみ、良い塩梅となりました。 美しい金沢の情景と女性陣の着物の美しさを見事に表現した演出もなかなかの出来です。 店を守り、愛する男を守った主人公を演じた浜辺美波の存在感と美しさは大したものです。今後、目が離せない女優さんです。
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