レビュー
「最後の贈り物は…」 俳優のジョエル・エドガートンの初監督作品。監督・脚本・製作全て手掛けており、出演もしている。ゴードと言う贈り物を上げ続ける不気味な男役。 超面白かった。シンプルながら背筋が凍る胸糞なストーリー。こういうサスペンスって何かしらイベントが起きるまで長かったりするが、結構序盤からテンポ良く矢継ぎ早にイベントが起きるので、すんなり入り込めた。数々の伏線も分かる人には分かるぐらいの良いバランスでさり気なく入れてるので唐突感も少ないし自分みたいな鈍感野郎にはサプライズ感もバッチリ。 色々とネタバレになるからココではあんま言えないよなー。少なくとも良い意味での後味の悪さは保証できるかな。人によっては因果応報ざまあwwみたいな気持ちにもなるけど。途中ホラーみたいな演出もこれはいらんだろと最初思っていたが、振り返って見ればどっちなんだと観客を惑わせるのに一役買っている。 初監督がコレなら次も期待できる、それぐらいな感想を抱いた傑作。 --------ここからネタバレ-------- 中盤ぐらいにゴードからの手紙が来るが、その描かれてる内容でサイモンにもなんか隠してるコトがあるな、と思ったが、まさかこんなに最低なクズ野郎だったとは。謝る気がさらさら無いゴードへの謝罪シーンは苦笑いしか出なかったわ。 過去のイジメが現在へと繋がり、自分に返って来る因果応報的物語でもある。俯瞰で見るとイジメ問題にも切り込んでいるように感じて上手い作品だなー。 ラスト、どちらの子供かは視聴者に委ねる形になっているが、誰の子供であろうが、ゴードは復讐を果たせたんだろうな。職を失い、妻ロビンの信頼も失ったサイモンには明るい未来は待っていないだろう。
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