
Schindler's Memo
6 years ago

月に囚われた男
平均 3.5
非常に面白い設定で唸ってしまったが、考えてみるといろいろツッコミどころは多い。それでも、出演者がほとんどたった一人、特殊効果も過度にリアルさを追及した感じでもないという、「低予算的」なところが新しいと思った。 全体の雰囲気は、キューブリックの「2001年宇宙の旅」を髣髴とさせるし、恐らく製作者側もそれを意識しているのだろう。しかし、テーマは皮肉というか、逆説的である。 「2001年」では、人間の究極の道具である「宇宙船」とそれに搭載された「HAL」が、最後まで機械であるのに対して、本作では「人間」が道具となっており、忠実なコンピュータであるガーティが何やら「人間性」を醸し出すところが面白い。 ともあれ、巨大企業の主たる生産工場である月面基地に、「人間」がたった一人で勤務している・・、それならば何故全部の仕事を機械でやれないのか?などと、疑問を持った時点で製作側の術中にはまっている。 指摘したい点は満載だが、巧いつくりの映画だと思った。