レビュー
uboshito

uboshito

10 months ago

3.0


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告白 コンフェッション

映画 ・ 2024

平均 2.7

2025年05月21日に見ました。

ほとんどの映画原作は未読の中で、たまたま原作を読んだことがあるからって酷評はしたくないのだけど…この映画は「失敗」の部類だと思う。 主人公の相手役を韓国人にしたのがまず失敗。相手役を韓国人にしたことで「コミュニケーションの断絶」を描いたはずなのに、途中で主人公が夢を見る箇所があって、主人公は韓国語が(おそらく全部は)わからないという設定なのに、夢の中で相手側は韓国語でずっと喋っていて、主人公は夢の中でその内容を理解できてしまっているという部分がある。夢の中で主人公は「日本語でしゃべれ」とか言ってるのだけど、次に続くラストの改変によって、主人公は彼の韓国語を全部理解していたことになる。理解していなかったらラストの行動には至らないので、まずここでもう脚本が失敗。 ラストも原作とは変えてあって失敗。原作にあった「ゾゾー」っていう余韻も何もなくなってしまい、非常に即物的な終わり方をしていた。同時に、真相を知る部分に「えっ…?!」という驚きがあったのに、映画版ではこの真相を語る部分を大幅に脚色したために、というか語る部分自体をなくしたために、大失敗している。 普通に映画として見ても、前半はかなり退屈でややもすると無駄なカットも多い。なのになんで後半であの”処理”をしてしまったのか、本当によくわからない謎の選択で、生田斗真は非常にうまいし、顔つきがとても良くなっていて俳優としてさらに一段上がった感もあっただけに、とても残念だった。とはいえ短い分数なのは評価できるし(内容的にダラダラ感は強いけど)、ワンシチュエーションスリラーは好きなので、評価は甘めに。 自分はこれ、漫画の文庫で読んだのだけど(以前はそういう出版形態があったんですよ!今もあるのかな?)、福本伸行の原作でかわぐちかいじが絵を描くなんて、なんてものすごい企画なんだ!と感じいったことを思い出す。ちなみに「生存」という同じ形式の作品がもう一冊あって、そっちは「告白」の2倍くらいの分厚さだった。しかしなんだろうね…今だと、東村アキコが原作でよしながふみが漫画を描く、くらいにあり得ない組み合わせだったんじゃなかろうかと思うので、良い時代だったんだなぁ… 【視聴:Netflix】