レビュー
アクション映画で一番盛り上がるのはクライマックスのバトルやねんから映画全部をそれで埋め尽くせば最強なんじゃね?っていう幼稚極まりないアイデアを実現してみたら実際それが出来てしまって本当にすみませんでした土下座しますみたいな作品。次々と繰り出される暴力と頭のおかしいギミックの波状攻撃にテンションの下がり所は完全に消滅し、アドレナリンかドーパミンか何かそういうのがもはや垂れ流し状態で半分ラリった状態に。ボンネットに金具で取り付けられたギタリストとか、車上棒高跳び部隊とか、思い出しただけでIQが5ぐらい下がりそう。 こういうの書くと一見ただの頭スカスカ映画っぽいけど、根底には緻密な世界構築と深い人間ドラマが絶妙に整備されてるので、何気に不意にグッときたりする。エンドロールが流れる頃には、論理的思考が根こそぎ奪われてることに気付いたり、なぜかちょっと筋肉痛になってたりしながら「何か途轍もないものを見てしまったぜ」感で暫く放心状態になる。 御年70歳にして、こんな誰も見た事がない文法で映画を組み立てるジョージミラーはもはや人外やな。傑作!優勝!
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