レビュー
よっぴよ

よっぴよ

4 years ago

3.5


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007/消されたライセンス

映画 ・ 1989

平均 3.3

シリアス★★★★★ ユーモア☆☆☆☆☆ アクション★★★★☆ ストーリー★★★☆☆ キャラクター★★★☆☆ ダニエル・クレイグボンドがお好きなら見てほしい、ティモシー・ダルトン主演の2作目(シリーズ16作目) 盟友フィリックスの仇討ちのためスパイ業そっちのけでアベンジャー化するボンドを描くシリーズとしても異質な作品。 ティモシー・ダルトン演じるボンドは怒りや人間臭さが押し出されていて、ロジャー・ムーア時代の冷静で華麗なボンド像と比べるとある意味血の通った印象を受けました。むしろダルトン以前は仲間が死んでもカラッとし過ぎていたので、本作で「あ、そういう感情あったんだ…」という衝撃。ボンドの内面を垣間見ました。 復讐劇というストーリーに合わせて、アクションや映像表現もリアルかつハードです。 アクションシーンではトンデモ秘密兵器は一切登場せず、身一つでピンチを乗り越える緊張感があります。加えて今までにない残虐シーンのオンパレードもハード。 なんか殺人シーンだけ見ると"ダイハード"を見てるような気もしましたが…ド派手な飛行機宙吊りや、タンクローリーアクションは007ならではかつシリーズ屈指の出来だと思います。 スパイ的な心理戦も、ボンドがブラフをかましながら悪役の懐に入りこむ流れに緊張感あり。敵にバレること然とし過ぎていた過去作に比べてリアルで引き締まった印象を受けます。 総じて、娯楽シリーズとしてケレンさやお約束を楽しむボンド映画から、ハードな内容でボンドの人間性に迫るテイストへの路線変更を実感できる作品でした。 後任ピアース・ブロスナンボンドではお約束路線へのヨリ戻しがあったものの、ダニエル・クレイグボンドには本作が踏襲されていると思います。 お約束的な楽しみ方も好きな身としては、Qが相棒的立ち位置でボンドを助けてくれたことに何故か大変安心しました笑