
sawa
ミュンヘン: 戦火燃ゆる前に
平均 3.4
1938年のミュンヘン会談。かつての親友ヒュー(ジョージ・マッケイ)とポール(ヤニス・ニーヴナー)は、それぞれイギリス、ドイツ側の政府団に参加していた。世界戦争が始まるかもしれない緊張感の中、2人はナチスの極秘情報を手に秘密裏に奔走する・・・という話。 ミュンヘン会談、ミュンヘン協定について調べてから観ました。協定は結ばれるのか、戦争は回避できるのか、ヒトラー暗殺は成功するのか、全て結果は分かっていてもハラハラしながら観られました。 ドイツが攻めてくるかもしれないと、ガスマスクを手に混乱するロンドンの様子や、会談へ向かうチェンバレン首相に「戦争をやめてくれ」「チェコを救ってくれ」と訴える民衆など、その当時の様子が分かる所がよかったです。 一方ドイツでもすでにユダヤ人排斥が進んでいて、街で公然と彼らが虐げられている様子や、子供達がナチスの訓練を受けている様子が。 今は密かな反ナチスのドイツ人ポールが、元々はヒトラーを支持していた事。敗戦国であるドイツの誇りを取り戻したいという気持ちをうまく突かれてしまった若者達の様子もなるほどなぁと思いました。彼が考えを変える一因になっただろう、元恋人が受けた仕打ちが本当に辛かったです。 あの文書の行方は!ポール殺されちゃう!とハラハラしていると意外な物語的なオチ。この後イギリスも世界中も大変な事になってしまうけれど、後味のいい終わり方でした。 ポールがタバコを吸うヒューに「1本くれ」と言うと、なぜかヒューはそれを断り「一緒に吸おう」と一本のタバコを2人で吸うシーン。2人の白煙が交わる所が妙にBL風でドキドキ。ポール役のヤニス・ニーヴナーがとても素敵だったので、他の作品も観ようと思います。