レビュー
akubi

akubi

4 years ago

4.0


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時の翼にのって ファラウェイ・ソー・クロース!

映画 ・ 1993

平均 3.4

時の流れはあまりにも速く、おちた天使は絶望と孤独をしって堕ちてゆく。残酷な時の浸食に身をゆだねて "探し"ながら、ひとは過去と歴史を物語る。そしてそのいれものに唯一いれて運べるのは、愛なのだと天使はしった。 ひとはうちにみな、詩を秘めている。天使だけの聴ける彼らのうた。にんげんは寂しくて儚くて愛おしくて、果てしもなく美しい。希望なのか諦念なのか。それはどちらもきっと同じ場所で光を放っている。 綴じられていた思い出を、わたしも天使に話してほしい。いまのこっているのは涙と痣と痛みと寒さとあの日の落陽の眩しさだけ。 「ほんものの夜は消え、にせものの夜が残った。」 「Time is the absence of money。」 きっと幼いころに見ていた天使の姿を、わたしたちはもうとっくに忘れてしまっている。ときたまふと訪れるふわりとしたあたたかさを遺して。彼の詩はわたしのこころをぎゅっと抱きしめる。苦しくて嬉しいから気がつくと、涙で世界が滲んでいるんだ。