
uboshito
流転の地球
平均 3.1
2025年04月17日に見ました。
「三体」の作者の短編「流浪地球」を見事に映画化。CGバリバリで人間以外はほぼアニメ(というかブルーバックね。全部デジタル)。でも、やっぱり、「太陽の爆発が想定より大幅に早まったので、地球ごと太陽系の外に移動させちゃうよ」っていうストーリーがどうしても気になって見始めた。ちなみに太陽と太陽系は、50億年後には本当に消滅するので、不死身の方も地球を脱出しない限り、確実に死ぬでしょうね…永遠というものはないのです。 というのと、地球の酸素って、自転と公転でまず成層圏ができて、月と太陽によって海ができて酸素ができても成層圏によって外部に流出せずに済んでいるはずなので、地球ごと動かしたらもうその時点で酸素がなくなるのでは?という気もする。一応みんな地下帝国に逃げているのでそこには酸素が供給されているのかもだけど、その辺りの説明はほぼなし。月は衛星だけど、映像上で移動中の地球に月はくっついていなかったので、なんらかの方法で切り離したんですかね。おそらくその辺りは前日譚である「流転の地球 -太陽系脱出計画-」で描かれているのか。 とにかく「ゼロ・グラビティ」を映像だけでなく音楽まで堂々とパクってたり、合間合間に視聴のテンポを台無しに崩しまくる「情緒」が挟み込まれたりして、見ていて「映像はすごいのに全然面白くないなぁ」と思ってしまった。「情緒」って、死に際にモノローグが流れるとかもだけど、一番ひどかったのは、全地球人を救うよりも、自分の身内を優先しようとする主人公とか、そういうところ。日本人は自己犠牲の文化だから…(ほんまかいな)。 と、なんだかんだ文句言ったり、突っ込みまくりながらも、木星の引力には逆らえずにすでに地球の大気が木星に吸われているみたいになり(ここの映像は必見!w)、そんなの地球を発つ前にわかんなかったのかって思うけど(地球を発つというか、地球の移動の開始前に)、一体これどうやって収拾つけるのかって見てたら…このラスト近くのビジュアルにはかなり唖然。木星は太陽系で一番デカいので、もう地球の空が全部木星になっちゃってるんだけど、その引力に吸い込まれないようにする策の結果…うぎゃああああ!ってなりました(笑)。 というわけで、映画はものすごい労力を割いて制作されたと思われるし、映像も本当に美しいのに、なぜだか「面白くない映画」になってしまった本作は、なんとも評価の難しい作品でしたが、やはり「地球ごと移動」という物語の持つ力が半端なさすぎて、ちょっと高めの評価となりました。 【視聴:Netflix】