レビュー
これは拾いもの。非常に怖い映画だった。 宣伝文句のサスペンスとかミステリー・・・ではなく、ホラーであると思う。 それも、幽霊とか妖怪とかの全く出てこないホラーである。一番怖いのは人の心・・・、まさしくそれを描いた映画だと思う。 説明的台詞は全くなく、映画が進むにつれて段々解ってくる・・という手法だが、この映画の場合、段々「具体化する」映画であると思う。具体化するのは、マーサ、もしくはマーシーが抱く恐怖だ。 また、彼女の恐怖は彼女の精神を蝕んで行き、姉やその夫に、これも段々ストレスを与え、最後はもはや取り返しがつかなくなる。 そして、ラストシーンが怖い。マーサの乗っている車の背後で・・・で終わっている。その後の展開は、どう想像しても、まさに恐怖の想像しかできない。かなり最大級の後味の悪さであり、その意味で徹底された「無説明」である。久しぶりに製作者側に大きく乗せられた映画だった。
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