
にしにし
10 years ago

エクス・マキナ
平均 3.4
人工知能を主題にした映画は数あれど、中でも計算の行き届いた秀逸な一本だと思いました。例えば「ガタカ」のように柔らかでほの暗い光が描き出すこの映画のルックは、まるでヒトと機械の境界を曖昧に溶かすようで、怖いほどの美しさ。そして、シンプルな筋立てに練られたダイアローグ。 色々と危険性が指摘されながらも、人工知能の開発をやめられないのは、労働力とかヒトの可能性とか諸々はさておき、ヒトが根源的に不安や寂しさから逃れられないからかもしれないですね。 この話の帰結は、後で思えば至極真っ当だし納得もできるし嫌いじゃないけれど、同時に、観てる間、自分がハリウッド的ハッピーエンドを期待してたことに気づき、ちょっとゲンナリ。 ところで、アリシア・ヴィキャンデルは「リリーのすべて」ですごい演技でしたけど、今回もまた、ヒトと機械の境界の危うさを見事に表現して、凄いです。多少不満なのは、最初から危うさ満載よりも、最初はまるで機械なのが徐々にヒトっぽく見えてくるほうがサスペンスとして具合がいいのではないかと。あーでも、プラン通りの演技、演出でしょうし、個人的好みの範疇で、映画の疵にはならないかな。