レビュー
てる

てる

2 years ago

3.5


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荒野のストレンジャー

映画 ・ 1973

平均 3.2

クソヤロウだこと。 でも、腕は確かで顔もカッコいい。すんごいハードボイルドな作品でした。 流れ者。そうか。名前を名乗ってもなかったね。最後の意味深な言葉は一体なんだったのだろうか。 調べると、実は幽霊だったとかなんだとか考察している人もいるけど、実際のところはよくわからない。敢えて伏せて描いているし、深く考えを巡らすことはしなくてもいいかなと思っている。 村人にとことん嫌がらせをしていく流れ者。これは悪い3人組を倒すための布石なのかなと思っていたけど、全然違っていた。 ホテルをダイナマイトで爆破した辺りで、本当に嫌がらせをしたいだけなんだと感じた。 とはいえ、実際にどちらが悪いとは言えないよね。闇討ちしたわけだし、自業自得とも言える。だけど、流れ者もやりすぎではある。 私は個人的に、どうにも、ホテルを大爆発させたシーンが、胸がスカッとして印象的だった。派手で大胆なその演出が、クリント・イーストウッドの豪気さが伺えて面白かった。 昔の作品って現代の作品のようにあれやこれやひねった演出などなくて、もっとエンターテインメントに富んだ演出をしていた。 映画は映画なんだ! やり過ぎくらいが面白い! みたいな声が聞こえてくる。 たぶん、今回の作品は監督の頭の中であれやこれや熟考した上でのセリフや演出なのだろう。だけど、そういうのを度外視した上で、エンターテインメント作品に仕上がっているからこそ、この作品が評価されているのだろう。 色々考察できる部分はあるものの、この作品は素直に面白かったと言える。 西部劇って勧善懲悪だよね。この作品が勧善懲悪かどうかはなんとも言えないけど、でも、単純でわかり易くていいよね。 悪い奴らをやっつけて、去っていく主人公。 いいよね。たまに西部劇を観たくなるのは、そういうお約束があり、定番になっている演出を観たいからだ。 今回も、常識離れしたクリント・イーストウッドの強さがただただカッコよかった。そうそうそういうのが観たかったのよ。 よっ! 待ってました! なんて合いの手を入れたくなってしまうのでした。