レビュー
dreamer

dreamer

3 years ago

4.0


content

雨のニューオリンズ

映画 ・ 1966

平均 3.0

青春というのは、いつの時代にも遠い夢を見て、激しい愛に傷つき、そして哀しく過ぎ去っていくものだろうか。 この映画「雨のニューオリンズ」は、「追憶」や「愛と哀しみの果て」のシドニー・ポラック監督とロバート・レッドフォードの黄金コンビによる抒情あふれる、辛口の人間ドラマの佳作です。 この作品の実際の主役はナタリー・ウッドで、ブレークする前の脇役専門だった頃の若くてイキのいいチャールズ・ブロンソンが共演しています。 このシドニー・ポラック監督は、いつも青春の日の夢を求めて、ただひたすら自分の道をいく男と女の姿を描いて、私を感動させてきました。 あの私の大好きな「ひとりぼっちの青春」という映画もそうでした。 そして、この作品でも、主人公のナタリー・ウッドの姿に、その青春の祈りをこめていると思います。 この映画の原作は、「欲望という名の電車」を書いた劇作家テネシー・ウィリアムズで、そして、この原作を何と「ゴッドファーザー」「地獄の黙示録」のフランシス・フォード・コッポラが脚色しているのです。 アメリカ南部の小さな町トッドソンへやってきたオーエン(ロバート・レッドフォード)は、鉄道従業員の勤務状況の調査員だった。 彼の下宿先のアルバ(ナタリー・ウッド)は、ひと目でオーエンが好きになり、なんとか気をひこうと悪戦苦闘。 そんなある日、鉄道従業員のほとんどが解雇され、逆恨みされたオーエンが袋叩きにあってしまうのです-------。 この映画は、1930年代が舞台背景となっていて、不況が続き、ギャングの事件も多発した、そんな暗い世相の時代の中で、1930年代の夢と愛を祈る青春の姿を借りて描いていて、虹に祈って、星に祈って、アルバの妹が歌う唄、それはそのままナタリー・ウッドの気持ちをそのまま表現しているのだと思います。 そして、ラストでアルバがとうとう列車に乗って、ニューオリンズへ行く場面で、カメラがぐんぐん上がっていきます。 列車が鉄橋を渡って、凄くダイナミックな画面でした。 彼女の夢を見事に表現して、素晴らしい場面だったと思います。